2013年8月6日火曜日

TAJOMARU

TAJOMARU
2009年 日本 131分
監督:中野裕之

室町時代末期、代々管領職にある畠山家の二男直光は大納言の娘阿古姫をいいなずけとしていたが、そこへ足利義政が現われて家督相続の条件として阿古姫との結婚を追加するので、長男信綱は直光の家来桜丸の入れ知恵を受けて阿古姫を押し倒し、直光は桜丸からの通報を受けて信綱の手から阿古姫を救うと若干の手勢とともに都から逃れ、途中、桜丸の手で家来を殺され、次いで現われた盗賊多襄丸と戦って失神し、失神しているあいだに多襄丸と阿古姫とのあいだに直光の誤解を招く何かが起こり、意識を取り戻したところで阿古姫が多襄丸に直光の殺害を要求するのを見て激しく困惑し、阿古姫が逃げ出した混乱をついて多襄丸を殺すと多襄丸を襲名して盗賊団の頭となるが、畠山家の二男直光が管領職を継ぐと訊いていぶかしみ、自宅に戻ってみると桜丸が直光を名乗り、その妻として阿古姫が現われ、そこへさらに京都所司代が現われ、関係者のほぼ全員が捕縛され、所司代における吟味によって桜丸の悪事が暴かれるが、そこへ足利義政がやって来て状況をひっくり返し、阿古姫は地獄谷へ送られ、阿古姫の自分に対する愛を知った直光は盗賊の仲間とともに所司代から逃れて地獄谷へ急ぎ、阿古姫を救って桜丸と対決する。
なんだかごちゃごちゃしているのである。
『RED SHADOW』のころに比べると演出はかなり進化しているし、ところどころに野心的な要素が見え隠れするものの、ダイアログに失策が目立ち、構成を欠く。演技をつけられないのであれば、もう子供は使わないほうがいいと思う。


Tetsuya Sato