2013年8月5日月曜日

GOEMON

GOEMON
2009年 日本 128分
監督:紀里谷和明

16世紀末。太閤秀吉が日本に君臨していたころ、大泥棒を自称する石川五右衛門はとある箱を手に入れたことから石田光成の手の者に追われることになるが、その箱から地図を見つけた五右衛門は密書を発見して本能寺の変の背後に秀吉と家光の密約があったことを知り、その密書は服部半蔵の手を経て徳川家康に渡り、家康はそれを茶々に見せて秀吉暗殺をそそのかし、秀吉が朝鮮侵攻の準備を整えて茶々とともに軍船に乗り込むと、茶々、五右衛門、霧隠才蔵、石田光成がそれぞれの事情で秀吉暗殺にかかり、秀吉が生き延びて霧隠才蔵を捕えると五右衛門が霧隠才蔵を救い、秀吉が霧隠才蔵の妻に手をかけ子を奪うと霧隠才蔵は五右衛門を罵り、子を救うために再び捕えられて処刑され、それを見た五右衛門は城に乗り込んで秀吉の手勢と戦い、秀吉を殺して茶々を救い出し、さらに関ヶ原の合戦に乗り込んで石田光成を倒し、徳川家康も倒そうとしたところで失敗する。
なんだかごちゃごちゃしているのである。
『CASSHERN』のころに比べるとかなり進歩しているし、ダイアログはおおむね自然に感じられたが、表現と説明を混同している。そして視覚デザインは表現でも説明でもなく、単なるデザインで終わっているため、奇異には見えても、そこにあるようには見えてこない。


Tetsuya Sato