The Intern
2015年 アメリカ 121分
監督:ナンシー・マイヤーズ
70歳になるベン・ウィティカーは妻に先立たれてから独り身であることを活用して勉強したり旅行したりと積極的に活動していたが、会社人間であったことから社会との接点を求める気持ちを押さえられず、ふと目にしたシニア・インターンの広告に応募し衣料品のネット通販の会社にインターンとして働くことになり、たった一人で会社を起こして1年半で社員220にまで成長させたジュールズ・オースティンの直属になると、手元の問題に突進する傾向があって、そもそもシニア・インターン制度を取り入れたこと自体を忘れていて、自称性格が難しいジュールズ・オースティンから少々煙たがられながらもベン・ウィティカーは徹底した善人ぶりでジュールズ・オースティンをはじめ周囲に重要な感化を与え、同時にジュールズ・オースティンに敬意を抱き、一方、ジュールズ・オースティンもベン・ウィティカーに敬意を抱き、安心を求める。
やたらと善人な行動のひとベン・ウィティカーがロバート・デ・ニーロ、突進して、言わば補給を立たれている状態のジュールズ・オースティンがアン・ハサウェイ、会社に雇われているマッサージ師がレネ・ルッソ。この会社では机に向かっていると背後からレネ・ルッソにマッサージされるのである。なにか傑出したところがあるわけではないが、目配りのよい脚本を忍耐強くまじめに映画にしていて、不快な要素がまったくないので見ていて非常に気持ちがいい。 余裕のデ・ニーロの前でアン・ハサウェイががんばっている。
Tetsuya Sato