The Country Bears
2002年 アメリカ 88分
監督:ピーター・ヘイスティングス
ディズニーランドのアトラクション『カントリーベアーズ・ジャンボリー』が「原案」ということで、子グマのベアリーは人間の家族と一緒に暮らしていたが、ある日、自分がちょっと違うということに気がついて(毛がいっぱい生えてるし、森林保護官に捕まった時の写真が残っているし)、本当の家族を探すための旅に出る。まず最初に大好きなカントリーベアーズの本拠地カントリーベアーホールを訪ねてみると、借金が払えなくて取り壊しの日が迫っていた。だったらカントリーベアーズを再結成してコンサートを開けばいいということになり、ベアリーともう一匹のクマ、人間のドライバー、鶏のミスター・チキンがツアーバスに乗り込んでベアーズのメンバーを探しに行く。そうすると一匹は警備員をしていて、もう一匹は蜂蜜ホールの床に沈んでいて(飲みすぎて)、別の一匹は結婚相談員をしていて、最後の一匹はウェディング・シンガーをやっていて、それを順番に拾い上げて再結成コンサートを開くというたいそうシンプルなストーリーで、ゲストが豪華だったり、ところどころで気が利いていたり、田舎臭さが転じて永遠の天然ボケになっていて、それがまた妙にありがたかったりという感じがあって救われている。でかくて重くて太っていて、おまけに歳まで取っているクマどもも悪くない。悪役はクリストファー・ウォーケン。
Tetsuya Sato