2015年6月2日火曜日

ゴーン・ガール

ゴーン・ガール
Gone Girl
2014年 アメリカ 149分
監督:デヴィッド・フィンチャー

ミズーリ州の田舎町で暮らすニック・ダンは結婚五周年目の朝、物思いに耽りながら家を出て、経営するバーに顔を出して双子の妹マーゴット・ダンと言葉を交わし、隣人からなにやら知らせを受けて帰宅すると家の中が荒らされていて妻のエイミー・ダンが姿を消して、通報を受けて現われたロンダ・ボニー刑事は犯罪の痕跡が偽装されていることを見抜いて捜査にかかり、ニューヨークからはエイミーの両親が現われ、捜索ボランティアが結成され、メディアの報道といくつかの証言がニック・ダンの評判を落とし、「謎」が解明されるにつれてニック・ダンは殺人犯の扱いを受けるので、その方面の事件に強い弁護士ターナー・ボルトを雇って結婚生活に関わる真実を告げ、ニック・ダンはターナー・ボルトの勧めにしたがってエイミーの過去を探って、自分が置かれた状況が必ずしも意外ではないという事実を知ったころ、エイミー・ダンは離れた場所でなおもあれやこれやと画策をするので、ニック・ダンも勝負に出る。
ベン・アフレックとロザムンド・パイクというキャスティングが非常によく生きている。ベン・アフレックのどことなく凡庸な感じが実にいいし、ロザムンド・パイクの熱演ぶりは恐ろしい。デヴィッド・フィンチャーの作品としては『ゾディアック』と並ぶ傑作であろう。無残に殺害される金持ちデジー・コリンズ役の俳優がどこかで見た顔だと思ったが、『スターシップ・トゥルーパーズ』でカールをやっていたニール・パトリック・ハリスであった。ところでエイミー・ダンは65インチのブラヴィアをどうやって薪小屋に運び込んだのか。一人ではたいへんな作業だったのではあるまいか。


Tetsuya Sato