2015年1月1日木曜日

2014年の映画 ベスト10

  1. フューリー
  2. ベイマックス
  3. LIFE!
  4. ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
  5. ターボ
  6. キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー
  7. インターステラー
  8. オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主
  9. GODZILLA ゴジラ
  10. ローン・サバイバー
諸般の事情で2014年はあまり映画を見ていない。『ビッグバン・セオリー』にかじりついていたからだ、という説もあるが、ひどく腰が重たくなって、思うように動くことができなかった。というわけで『ゴーン・ガール』も見ていないし、『ジャージー・ボーイズ』も見ていない。そういう有様なので本来ここにあるべきものが、ここにないという可能性が多分にある。少しばかり頭と心がくたびれている人間にとって、今年のベストは『ベイマックス』であろうというのが素直な判断ではないかという気がしたが、いじくりまわしているうちに『フューリー』がトップに浮上した。戦争という状況を包括的な形で一つの空間にまとめ、そこに存在しそうな要素をことごとく取り込んでいるという点でこれは稀有の作品だと思う。
『ベイマックス』はただもう喜びに満ちた映画だった。
『Life!』は古典的な意味での映画的な機微を本当に楽しませてくれた。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は単純に好き。
ドリームワークスのアニメーションがなぜか劇場公開されない状態で、『ヒックとドラゴン』の続編までがDVDスルーという現状で、『ターボ』をどうしても5位圏内に入れておきたかった。ちなみにわたしはこの映画、見るたびに泣いている。心の一本。
『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』なのか、『X-MEN: フューチャー&パスト』なのか、ほんの一瞬だけ迷ったが、好みにしたがって選択した。
『インターステラ―』がベスト10に入っていることに、実は自分でも少し驚いている。ただ、かつてのSF少年として、この映画がなにかしらのものを備えていることは認めざるを得ないだろう。
『オッド・トーマス』はいかにもソマーズらしい語り口の、よくできた映画だと思う。ふつうに見て、ふつうに楽しい。
『GODZILLA』は常識的に考えれば10位圏内に入る映画ではないが、『インターステラ―』に引きずられてもぐり込んできた。とはいえ、あの製作規模で趣味全開というのは偉いと思う。
『ローン・サバイバー』は骨がとても太かった。ただ、もしかしたらスティーブン・ソマーズ、ジェームズ・ガン、ピーター・バーグはほんの少しひいきされている、ということになるのかもしれない。
というわけでアニメーションが2本、MARVELが2本、戦争映画が2本、『Life!』を除くとあとはSF、ホラー系という例年どおりのおおむね偏った選択ができあがり、それを眺めながら『アメリカン・ハッスル』や『ウルフ・オブ・ウォールストリート』はどこへいったのか、いやそもそも『アナと雪の女王』はどこへいったのか、などと考えている。なお10位圏外にはなったものの『スノーピアサー』、『Lucy/ルーシー』、『オール・ユー・ニード・イズ・キルは2014年の収穫に数えていいだろう。


Tetsuya Sato