S2-E18
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祭壇
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薬のせいで朦朧としている娘が裸体の上にローブをまとって前に進んだ。助祭は娘を石でできた冷たい祭壇の上に横たえて、ローブの止め紐を解いて前をはだけた。奇怪な扮装の司祭が現われて助祭からナイフを受け取った。信徒席では近郷近在から集まった信徒たちが固唾を吞んで見守っていた。司祭が奇怪な言葉で祈りを捧げ、助祭の指揮で信徒も同じ言葉で祈りを捧げた。司祭がナイフを振り上げた。それと同時に男たちが足音も高く踏み込んできた。ショットガンやアサルトライフルを手にしていた。司祭はショットガンで吹き飛ばされ、助祭はライフルの弾で蜂の巣にされ、信徒席にはいくつもの手榴弾が投げ込まれた。男たちは信徒席を歩き回って生き残った者にとどめを刺した。祭壇の上の娘がすばやく動いて、司祭が落としたナイフを拾って男の一人に襲いかかった。襲われた男は腕に小さな傷を負った。娘は頭に9ミリ弾を撃ち込まれた。男たちはひざまずいて祈りを捧げ、立ち上がって互いの肩を叩くと不寛容の勝利を喜んだ。
Copyright ©2014 Tetsuya Sato All rights reserved.
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