Gunfight at the O.K. Corral
1957年 アメリカ 122分
監督:ジョン・スタージェス
ダッジシティの保安官ワイアット・アープはフォート・グリフィンでクラントン一家を取り逃がし、代わりにドク・ホリデイをリンチから救う。ワイアット・アープに救われたドク・ホリデイはダッジシティに現われて恩を返し、二人のあいだには友情が芽生える。ワイアット・アープは女賭博師ローラ・デンボウと恋に落ちるが、そこへトゥームストーンにいるワイアット・アープの兄から連絡が入るので、ワイアット・アープはドク・ホリデイとともにトゥームストーンを訪れ、クラントン一家と対決する。
クラントン一家が画面に登場するまでに1時間と15分ほど。バート・ランカスターとカーク・ダグラスという二大スターの競演自体が重要な見せ場になっていて、カーク・ダグラス扮するドク・ホリデイが自分のために注いだグラスの中身をバート・ランカスター扮するワイアット・アープが飲み干せば、そのあとではバート・ランカスターが自分のために注いだグラスの中身をカーク・ダグラスが横から手を出して飲み干してしまう。真ん中に線を引っ張ってどこまでが対称になっているかを、キャラクターの差分を適当に加えながら眺めているだけでもけっこうなサスペンスがあり、そういう意味では見せ場の連続のような映画である。
冒頭近くでドク・ホリデイにナイフでやられる悪党にリー・ヴァン・クリーフ、クラントン一家の末弟ビリーにデニス・ホッパー、クラントン一家の仲間トム・マクロウリーにジャック・イーラム、ワイアット・アープの弟モーガンにデフォレスト・ケリー、と改めてみると結構なキャスティングになっていて、そういうところも楽しめる。
Tetsuya Sato