Spring Breakers
2012年 アメリカ 93分
監督:ハーモニー・コリン
灰色の日常に埋もれていることを嘆く女子大生の仲良しグループが春休みを迎えてフロリダへいこうとたくらむが全員のお金を合わせても全然足りない、ということで水鉄砲とハンマーで武装してダイナーを襲撃して金を奪い、バスに乗ってフロリダへ出かけてビーチでパーティ三昧の生活を始めると警察に踏み込まれて逮捕され、麻薬使用の罪で罰金か拘留を選べということになるけれど罰金を払うお金がない、というところへエイリアンと名乗るストリート系のギャングが現われてかわりに罰金を払ってくれるので仲良しグループはエイリアンのところへ転がり込んでストリートのみなさんと交流するが、さすがにこれは怖いと思った一人が家に帰ることに決め、残った三人のうちの一人もエイリアンと対立するグループから発砲されると家に帰ることに決め、残った二人はエイリアンとともに対立するギャングの本拠に殴り込む。
エイリアンがジェームズ・フランコ、女の子たちはほぼ識別不能。構成に一定のスタイルを認めることができるし、その範囲でのリズムを認めることもできるが、考えてやっているというよりも感性にしたがっている、という感じで、冒頭のビーチにおける乱痴気騒ぎから大学につながるあたりからすでにその傾向がはっきりと現われているので、見ているほうも適当に感性に流されないと受け入れるのが難しくなる。つまり、わたしにはしんどかった。
Tetsuya Sato