Alien:Covenant
2017年 アメリカ/イギリス/オーストラリア/ニュージーランド/カナダ 122分
監督:リドリー・スコット
冷凍睡眠状態にある入植者2000人を乗せた星間移民船コヴェナントが目的地オリガエ-6まであと七年あまりというところへ進んだころに恒星のフレアによる事故が起こり、叩き起こされた乗組員は謎のシグナルを受信、調べたところその発信源はオリガエ-6よりも入植に適した惑星だったので、冷凍睡眠装置の事故を目撃してポッドに戻りたくない乗組員はコヴェナントの進路を変更してその惑星を目指し、惑星の軌道に入ると着陸船を送って発信源を探りにかかり、行方不明になった調査船プロメテウスの手がかりを発見していると乗組員が一人二人と倒れ、なにやら恐ろしい経験をしているうちに凶暴な怪生物の襲撃を受け、調査船プロメテウスの生存者で嘘つきアンドロイドの「デヴィッド」と遭遇する。コヴェナントの乗員で良いアンドロイド「ウォルター」がマイケル・ファスベンダー、悪いアンドロイド「デヴィッド」がマイケル・ファスベンダー、あとは死ぬために登場する顔のないひとたち。エイリアンはほぼ添え物で、内容は純粋に『プロメテウス』の続編であろう。そして『プロメテウス』が最初から最後までピーター・オトゥールの物まね大会に終わっていたら傑作になっていたかもしれないのと同様に、『コヴェナント』は最初から最後までデヴィッドが出ずっぱりで悪の限りを尽くしていれば傑作になっていたかもしれない。視覚的な驚きはすでにないし、どこかで見たようなシチュエーションの繰り返しは眠りを誘う。