The Mummy
2017年 アメリカ 110分
監督:アレックス・カーツマン
ロンドンの地下鉄工事現場でテンプル騎士団の巨大墳墓が見つかっていたころ、イラク派遣アメリカ軍の偵察隊員であると推定されるニック・モートン軍曹は民間人に偽装して活動しながら古美術品の盗掘に関わっていたが、考古学に関わりのある謎の女性ジェニー・ハルジーから情事のあとに盗み取った地図を頼りにエジプトの王女アマネットの墓を発見、考えなしに遺物に接近してアマネットの呪いを解放してしまうのでニック・モートンはアマネットに魅入られることになり、ジェニー・ハルジーはアマネットの棺を運び出してアメリカ軍の輸送機に搭載、ニック・モートンとともにこの輸送機に乗り込むが輸送機は英国上空で遭難して墜落、パラシュートで脱出したジェニー・ハルジーは機体とともに落下したにもかかわらず無傷で生き残ったニック・モートンと再会し、よみがえったアマネットが野望を達成すべくロンドンを目指す一方、ニック・モートンは謎の機関に拉致されてハイド博士と面会する。
『ミイラ再生』の(たぶん)三度目のリメイク。まず主人公のキャラクター設定がよくわからない(現地人に変装しているくせに武装は高価なMASADAだったりするし)。トム・クルーズならなんでもいい、という感じなのではあるまいか。で、そのトム・クルーズが古代美女アマネットに憑りつかれて男冥利になにやら恐ろしい思いをする、というあたりがおそらく眼目にあって、その先には何も広がらないし、隙間を埋めるような細部もない。『ミイラ再生』の(たぶん)二度目のリメイクになる『ハムナプトラ』とは比較にならないほど退屈である。