2017年9月15日金曜日

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男
Trumbo
2015年 アメリカ 124分
監督:ジェイ・ローチ

ダルトン・トランボが赤狩りでハリウッドから排除され、偽名で活動を続けて『スパルタカス』『栄光への脱出』で復帰の足掛かりをつかみ、名誉が回復されるまで。
ジェイ・ローチの演出はいまひとつ芸が足りないが、ブライアン・クランストンが面白いのでさしあたり見ていて飽きるということはない。ブライアン・クランストンを見る映画であろう。ジョン・ウェイン役のデヴィッド・ジェームズ・エリオットがまったくジョン・ウェインに似ていないのは確信犯なのだろうか。カーク・ダグラス役のディーン・オゴーマン、オットー・プレミンジャー役のクリスチャン・ベルケルがモデルになった本人の適切なパロディになっているのとなにやら対照的である。地味ではあるがトランボ夫人を演じたダイアン・レインが非常にいい感じであった。
Tetsuya Sato