2016年6月5日日曜日

デッドプール

デッドプール
Deadpool
2016年 アメリカ 108分
監督:ティム・ミラー

特殊部隊出身の傭兵ウェイド・ウィルソンは依頼を受けてはちょっと悪いやつをちょっと懲らしめて小銭を稼ぐような暮らしをしていたが、ある日、娼婦のヴァネッサと出会って意気投合し、あちらのほうもたいそう相性がいいということで結婚を決意したところ、ウェイド・ウィルソンが末期癌であることが判明し、ウェイド・ウィルソンが激しく苦悩しているとそこへ男が現われて癌治療の道を示すので、ウェイド・ウィルソンは決断をして怪しげな上に不潔にも見える施設を訪れ、まわりにいる怪しげなひとかげを横目に眺めているうちに寝台に拘束され、そこへエイジャックスと名乗る男がやってきて、これからおまえに突然変異を起こしてスーパー奴隷にすると宣言し、怪しげな点滴やら注射やらをしてから突然変異を引き起こすためにウェイド・ウィルソンに拷問を加え、すると拷問によって死にかけたウェイド・ウィルソンに変異が起こり、これよによって拷問の目的は達せられたはずだが、自分をかわいらしい本名で呼んだウェイド・ウィルソンが気に入らないエイジャックスはウェイド・ウィルソンをさらに拷問にかけるので、ウェイド・ウィルソンはエイジャックスの施設を破壊してエイジャックスと対決、エイジャックスによって殺されるものの、突然変異で得た能力によってよみがえり、一変した顔や肉体をもとに戻すためにエイジャックスのあとを追い、一年がかりでコスチュームや武器を進化させ、デッドプールと名乗ってエイジャックスの痕跡に現われる人物を端から殺しているとウェイド・ウィルソンの存在に気付いてX-MENがリクルートに現われ、ウェイド・ウィルソンに向かって説教を始めたX-MENのせいでエイジャックスを取り逃がし、一方エイジャックスはヴァネッサをさらってウェイド・ウィルソンに対決を求める。 
よく考えるとけっこうむごたらしい話だが、語り口は陽気で小気味がよい。主人公はおおむねにおいて陽性だし、周辺人物もノリがよく、余計な考え事にふけったりしないで暴力沙汰に励んでいる。楽しいし、面白い。よくできた映画だと思う。 

Tetsuya Sato